ある文系研究者の日常

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師匠から指摘されて気付いたのですが、街中のいろんな所にATMが設置されてる。これって要するに、(1)停電リスクが低下した、(2)ATMが破壊されて現金が強奪される可能性が少ない(と設置者が考えてる)ということですよね。よく見るとベトナム人も結構使ってる。ということは(3)都市部住民に限っては銀行への信頼度が高まっているとも言えるかも知れない。

それから、(少なくともハノイでは)一時期激減してたシクロが増加に転じている模様。もはや庶民の足(大きな荷物を運ぶときとか重宝してた)ではなく、完全に観光に特化しているようで、旧市街以外ではほとんど目にしなかった。シクロって(大気汚染を除けば)乗っている分には気持ちいいんだけど、それ以外の交通手段を使っている人間には単に迷惑な物体なんだよな。ベトナムに来たからにはシクロに乗りたいという観光客の気分は理解できますが。

あと、ハノイ大史学科の院生達は優秀である。馬力もあるようだし、とても好感が持てる。のんきにブログなんぞやってる無職博士に彼らの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいと思った人がいたとかいなかったとか…。

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帰国

というわけで工作活動も終わって本日帰国。さる大先生の所に挨拶に行ったんだが、着いた直後くらいから猛烈に胃が痛い。締め付けるような感じの痛みが連続してろくろく受け答えもできない。幸いにして、師匠も同席してたので、「単にベトナム語が下手くそで会話に参加できない人」程度で済んだのがまだまし(良くはないけど)。ちょうど仲秋に当たって、どこに行っても月餅bánh Trung Thuが出る。正直言って好きではない。おれは甘いものも好きだけどプリントかババロアとかチョコレートパフェなどが大好きな人なのだ*。でも、季節ものなのだし、客の礼儀として一切れは食べないといけない。ふた切れ目を勧められたらどうしようかとずっとドキドキしてた。一緒に出てきたマンゴーとザボンは大変美味しゅうございましたが、体調が良ければもっと美味く感じただろうに…。

その後も症状は改善せず。下痢は酷くないので食あたりではないようだが、大変辛い。しかも飛行機は深夜便にもかかわらず、ホテルは既にチェックアウト済み。何とか泣きついてロビーの長いすに寝かせてもらっていたのだが、折り悪くオーナー夫妻が登場して、「こいつは何もんだ!」「客だ~?どの客だ?」「こんなとこで寝かせてると外見良くないから起こせ!!」とか従業員に説教始めた。追い出されなかっただけ有難いのだが、何せ体調悪いので機嫌も悪い。このでっぷり太ったオーナー夫妻への殺意がどんどんと…。もちろん、一番可哀想なのはオレの代わりに怒られた従業員なんだけどね(帰りに謝ったら笑顔で応えてくれたのはポイントアップ)。

で、満員の深夜便、実質睡眠時間2時間ほどという強行日程で帰国。ところで大阪よ、何でハノイより蒸し暑いんだよ?こんなとこで真夏に世界陸上やるなんて根本的に間違ってるぞ。

蚊取線香

上の画像は師匠が日本から持ってきた蚊取り線香。クーラー嫌いなので、ベトナム的湿気(それでも体感は結構涼しい)に一晩放置した結果である。こんなとこより蒸し暑く感じるとは、何かが間違っていると思うぞ。

* ベトナムを研究していると、ベトナム料理やベトナム文化全般が大好きだと勘違いされることも多いが、私は基本的に好き嫌いの多い人間なので、ベトナム料理・文化にも嫌いなもの・好きになれないものはたくさんあります。例えばベトナムの流行歌はダサダサで全然好きになれない。ベトナムコーヒーは好きだし、路上の低い椅子でたらたら茶を飲むのも嫌いじゃない。でも基本はクーラーの効いたスタバみたいな明るい空間の窓際で外を眺めながら飲むコーヒーを希望します。でも、そういうとこは高いんだよなぁ…。

引続きベトナムにて工作活動に従事中。いや、秘密にするほどのことでもないんだけど(笑)。

午前中に両替しようとしたところ、2日前に比べて円が大幅に安くなってる。なんてこったい。で、しばらくして、昨日首相が辞任を表明したとの報に接する。宿に戻ってNHK-BS見ると某大学病院に入院だとか…

おまえか、お前のせいか!

※本当にこのニュースが円下落の直接原因かどうか確認は取ってません。あくまでそのときの感想です。

本日より10日ほどベトナムへ。ボーイング737-800に乗り込んで夕刻ノイバイ空港に到着。

今回は久々に旧市街宿泊。Hoa Linh Hotelという所で、有名な古書店がすぐ近く。Deluxe Singleが25ドル/日(朝食無し)のところ、連泊割引で22.5ドル/日。しかも空港までタダで迎えに来てくれるとなるとDeluxeとは言いながらかなり悲惨な部屋が予想される。宿代をケチった自分のせこさに後悔し、不安を抱えながら、ホテルが手配したタクシーで市内に向かう。市内までの風景は格段に明るくなった。工業団地や郊外型新興住宅地があちこちにできており、夜9時を過ぎてもあちこちで電灯が見える。昔は道路の照明だけが誘導灯のように連なっていたものだ。

で、到着したわけだが、写真を見ても分かるとおりひたすらに広い。ベッド3つなんて使わないけど、かなりくつろげる雰囲気。また、通りに面しているので窓がでかくて部屋が明るい。テレビもNHK-BSが映る。ベトナムの安ホテル(だいたい一泊30ドル未満のクラス)は窓が無くて監獄みたいな仕様が多い中、この部屋は精神衛生上、大変宜しい。ただし設備的にはそれだけ。風呂には石けんしかなくてシャンプーも櫛もない。微妙なシャワーの配置など、やはり安宿の部類にはいる。机は一応あるけど小さくて、しかも机回りに卓上灯もコンセントも無くてラップトップはバッテリー駆動せざるを得ない。ネットも部屋からは繋げないし、ロビーのPCはセキュリティの不安はもちろんのこと、日本語を打つことができない(2台のうち1台では表示のみ可能)。清潔で服務員も悪くないから、立地と合わせて旅行客には悪くないと思う。でも仕事で使うにはちょっと…といった感じだろうか。

Hoa Linh Hotel

しかし、妙に涼しいのですが…。どう考えても大阪の夜より涼しくて過ごしやすい。外務省の赴任地区分でハノイは世界3大瘴癘地の一つとされている/いたらしいのだが…。これはいったいどういうこと?

第136回 博多研究会

  • 日時:9月21日(金) 午後6時00分~
  • 場所:博多遺跡群第172次調査事務所(担当池崎)
  • 内容:「9~14世紀の日本列島と海域世界」山内晋次 先生(大阪大学)
  • 今回は、山内晋次先生に下記のテーマでご発表をいただきます。山内先生は、幅広い視点から日宋貿易・日元貿易をご研究なさっています。定説化していた森克己先生の荘園内密貿易説に疑義を突きつけた御論文は、博多の貿易陶磁研究に多大な影響と刺激を与えてくれたことは、皆様ご存知の通りです。今回も興味深いご報告がいただけるものと期待されます。なお、今回は、少々開始時間を早め、午後6時を目処に始めたいと存じます。お間違いのない様、ご注意ください。また、閉会後は、懇親会を持ちたいと思います。皆様お誘いあわせの上、ご参会いただきますようお願い申し上げます。

    研究会のため、盛岡に行く。例によってデジカメを忘れたため、写真は無し。新神戸から新幹線を乗り継ぎ、更に路線バスで1時間半。なかなかにハードな旅程だった。

    研究会の報告(書評)は…、まぁ、お粗末な報告(書評)でしたが議論の呼び水くらいにはなったと信じたいところです。はい。他の方々の纏めおよび報告は大変に興味深くて勉強になりましたし、議論でも教わることが実に多かった。そういう意味で、私個人としては大変にトクした3日間で御座いました。

    私の担当巻で個人的に一番笑ったのは、「16世紀の後半の地中海は、攻めて来るオスマン帝国を西欧が要塞線を築いて防禦するという状況だった。これの意味する所は、オスマン帝国は西欧に興味津々で、対する西欧の方はオスマン帝国に興味がなく拒絶基調だった。」という説明(大意)。要するにオスマン帝国=ツンデレ&ストーカー説である。

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