ある文系研究者の日常

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東南アジア考古学会 第181回例会

今月の例会は、上智大学アジア文化研究所東南アジア考古研究会と共催にて開催いたします。今回は、カンボジアのコーケー遺跡において遺跡の保存修復や周辺住民への村落調査等を行ってこられたティナ氏に、研究成果をご報告いただくことになりました。

皆様、万障お繰り合わせうえ、是非ご出席下さいますようお願い申し上げます。

  • 発表:ティン・ティナ (Tin Tina)氏(上智大学大学院博士後期課程)
  • 題目:「Forest Exploitation Case of Koh Ker village, Preah Vihear Province, Cambodia(カンボジアのプレアヴィヒア州コーケー村における森林開拓と遺跡保存)」
  • *当日の発表は英語で行います。
  • 日時:2007年3月17日(土)15:00~17:00
  • 場所:上智大学2号館 6階630-a会議室(JR中央線・東京メトロ丸ノ内線・南北線四ッ谷駅下車、徒歩5分)
東南アジア考古学会:
〒890-0085 鹿児島市郡元1-21-30
鹿児島大学法文学部人文学科比較考古学研究室内
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第122回SEAF研究会のお知らせ (SOUTHEAST ASIA FORUM)

日時 2007年3月3日(土)14:00~17:00
場所 東広島市中央公民館 第2研修室
(東広島市西条栄町7番48号東広島市西条栄町7番48号)
JR西条駅よりブールバール通りを徒歩5分
発表者 上田 新也(広島大学大学院文学研究科)
題目 「ベトナム黎鄭政権における鄭王府の人員構成」
-------問い合わせ先-------
東南アジア談話会事務局
〒739-8522 東広島市鏡山1-2-3 広島大学大学院文学研究科
東洋史学研究室内 上田 新也
mail:seaf_kenkyukai@yahoo.co.jp

*報告後に懇親会を予定しております。なお、お茶代として400円をご用意ください。

キーボードがあまりに汚れていたので、ダイソーで買ったべっぴんさんのパチもんで掃除した。外見は見違えるように綺麗になった。ところがキーの跳ね返りがえらくぎくしゃくするようになってしまい、打ちにくくて手が疲れる。ある意味で商売道具なので、洒落にならない。どうもスポンジ滓がキーボード内部に大量に入り込んでしまったようだ。今度は分解洗浄か?

先日のエントリーで愚痴ったわけだが、この件は複数の問題が重なっているので、いくらか言い過ぎた部分もある気がするし、逆に抜け落ちている部分もある。法令その他に不案内なので、十全に議論することは無理なのだけど、もう少し考えてみたいと思う。

この調査(文科省のサイトでは見つからなかった)は「05年度時点で、分野ごとに3~5年となっている修業年限内に博士号を取った学生の数」を調べたものだそうだ(5年というのは、おそらく留年してD5まで行けるという意味ではなく、医学部や一部の5年一貫制博士課程のことと思われるが、これも要するに修士課程(博士前期課程)が組み込まれているだけなので、実態としては大差ない)。まずこの「修業年限」がくせ者。要するにストレート(3年)で博論を書かないとカウントされないわけだ。さて、博士課程ともなれば、休学して留学する人も多数いると思うが、こういう人が帰国後に博士を取ったとしてカウントされるのだろうか、この点がかなり疑問である。別の言い方をすると、この調査では人文系の7.1%が3年で博士号を取ったことが分かっても、残りの人が学位を取得できなかったことを意味しない。

つぎに、その3年という修業年限で線を引いて調査したり、「なんとかしろ」と嘆いたりすることの妥当性だ。こちらのサイトのコメント欄で六月五月さんという方がアメリカのデータを紹介されている。2003年までの25年間における博士学位取得状況だ。これによると、2003年時点で、全分野を平均した博士号取得年齢は33.3歳で、学部卒業後博士号取得までの平均所用年数は10.1年。理科系でも博士取得は平均30歳を超えている。歴史学の属するHumanitiesを見ると、それぞれ34.6歳、11.3年だ。なんと文科省はアメリカの倍以上のスピードで博士を取れと言ってることになる。

勿論、制度やアカデミック・ライフのサイクルが違うわけで、単純に比べるのは良くない。しかし、世界中から人材が集まるアメリカより日本の大学院生が倍賢いということにはならないだろう。私が知っている範囲では、欧州でも3年で博士が量産なんて話は聞かない。

3年という修業期間があるのだから、ハードルもそれに見合ったものにすべきだという意見はあろう。それはそれで筋が通っているとも思う。だが、それで質は担保されるのだろうか。日本の文系は「滅多に博士を出さない変な国」から「3年で博士を乱発する変な国」へと極端から極端に振れちゃったのではないのか(当然、自分のことは棚に上げておく)。先のアメリカのデータを見ても、人文系博士への道は、理科系よりもちょいと険しいらしい。無理に理科系に合わせる必要もないし、先のエントリーで触れた、博士課程修了後の身分や研究環境をどう確保するかといった問題の方がずっと大事でしょう。重点化やポスドク一万人計画とかやった文科省は、年限なんかよりも、それらの政策に応じて(かどうか知らんけど)この業界にやってきた人間の居場所を心配して欲しいものです。

今年のテト(ベトナムの旧正月)は2月17日。新暦正月も認知度が高まっているとはいえ、ベトナムで新年と言えば、やはりテトです。日本のベトナム人街も今日はテトパーティーとかやっているのではないかと思います。そう言うわけで、丁亥年も宜しくお願いします。

東南アジア学会関西地区2月例会

日時:2007年2月26日15:00~18:00
場所:京都大学東南アジア研究所2階教室(E207) 京阪丸太町駅下車徒歩およそ5分
報告者とタイトル
宮城大蔵(政策研究大学院大学)
「三つのアジア・アフリカ会議と日本 -1955・1965・2005」
鈴木陽一(下関市立大学)
「ブルネイのマレーシア編入問題 1959-1963」
お問い合わせ先
玉田芳史(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)

なお、関西地区例会は第3金曜日開催を原則としつつも、都合によりその他の曜日に開催することもありえます。

ながらく大阪で開催していた東南アジア史学会(現・東南アジア学会)関西例会は、今年から幹事が京大アジア・アフリカ地域研究研究科の玉田先生に交代し、運営陣も京大の方々を中心として、京都で開催することとなりました。

文系の博士号、難しすぎ? 理系の3分の1以下

何とも悲しい記事です。どこまで取材したのかよく分かりませんが、この通りとするなら、記者も文部官僚もほんとうに何にも分かってない。

博士号は文系の方が理系より難しい――。博士課程の修業年限内に学生が博士学位をどれだけ取得できたかを文部科学省が初めて調べたところ、文系の学生の取得率は理系の3分の1以下であることがわかった。博士号については「理高文低」と言われてきたが、それを裏づけた格好だ。文科省は「文系は低すぎる。対策を考えてほしい」と話している。

で、博士号取った後どうするんでしょうか?学籍が無くなれば、学費を払う必要はなくなりますが、(全国的に削減の嵐が吹き荒れている)非常勤講師などにありつけなければ身分を喪失します。そして、現状では次の身分を探すのが極めて難しい。学振PDも削減されてる。博論が簡単とか難しいとかはその次に来る問題。文科省は自分で音頭を取って何をはじめたのか覚えていないのでしょうか?

大学が学生に博士号を与える条件は、「自立した研究ができる能力」があること。理系の各分野ではこうした考えが浸透しているが、文系の分野では約120年前の制度発足以来、「功成り名を遂げた人」に与える意識が根強く、理高文低の一因となっている。

あたかも見てきたかのように書いてるが、当事者の一人として、とても信じられない。ここまで書くのなら、記者は年限超過した人間にちゃんと取材したんでしょうか?「一因」というなら他の要因もちゃんと書いて欲しいものです。

学籍が無くなると奨学金の返済が始まるし、クレジットカードも作れなくなるでしょう。図書館の利用も不便になり、私のように自宅から遠距離で通っていた人間は、学生定期が使えなくなるなど(2倍以上になってぶったまげた)、研究環境も悪化します。そうするとますます論文が書きにくくなって、ポストから遠ざかってしまう。だったら学費払っても留年する方がトクなのだ。まずは隗よりはじめよと言うではないか、文科省は採用枠の半分を博士取得者に限定してはいかがだろうか。また、朝日新聞も10人でいいから博士枠を作ってみればいい。学歴欄に「博士後期課程修了見込み」と記す応募者が殺到するだろう。誰も好きこのんで年間数十万も払っていない。そもそも、なんで取得までの年数なんかチェックするんだろう?意図が分からん。

◇最後の段落を少し改編しました。

たいした人数ではないが、公平を期すための採点基準の再確認とか、なんだかんだ言ってやっぱり手間がかかる。当たり前と言えば当たり前だが、やはり上回生の答案の方が出来がよい。

ありがたいことに、来年度から非常勤がひとつ増える。先ほどそのシラバスを送信した。ベトナムについての入門的講義だ。それ以外にも、ずっと国公立人生を歩んできた私にとって、はじめての私立であり、また、教科書を使うことにするなど、何もかもがはじめてづくしである。はてさて吉と出るか凶と出るか。

※もっとも、最大の難関は自宅から3時間ほどかかる距離だという説もあるが…。

非常勤は今日が最終日で試験。帰りの電車で答案をチェックする。問題を事前発表してるだけに、とんでもなく的外れな回答は無い模様。ひと安心。入試じゃないんだから、こちらとしても全員に優を出すことができればそれに越したことはないわけで(注:全員優と決まったわけではありません)

最後に簡単なアンケートをくっつけといた。いくら「得点には関係ありません」と言ったところで、答案の最後に書くので、あまりネガティブな意見が出てこないのは、まー、折り込み済み。来年度は5限から4限に移籍するが、どうなることやら。高級概説路線を継続するかどうかも、少し考えておいたほうがいいかも。でも、外交官やら商社員やらNGOやらで、世界各地に出て行く人たちを養成する(はず)の大学なんだから、これくらいは知っておいて欲しいしなぁ…。

科研「近代世界システム以前の諸地域システムと広域ネットワーク」研究会

日時:2007年2月21日(水) 15:00~18:00
会場:大阪大学豊中校舎 待兼山会館二階会議室
講師:Yoon Byungnam尹炳男(Sogang University, ROK)
題目:"Another Look at the Nagasaki Trade in Early Modern Japan: How Did Each Party See the Foreign Trade"
使用言語:英語(場合によっては日本語も使用)
◇問い合わせ先:
大阪大学大学院文学研究科 東洋史学研究室気付 (蓮田)
〒560-8532 豊中市待兼山町1-5
Tel.: 06-6850-6111(内線2138):土・日・祝日は不通

セミナー:中華人民共和国の60年を問う ー日本における中国研究の到達点-

  • ●とき:2007年2月17日(土)13:30-18:00
  • ●ところ:千里朝日阪急ビル14階 第5会議室(地下鉄御堂筋線・大阪モノレール千里中央駅下車2分)
◆総合司会:堤一昭 (大阪外国語大学助教授)
13:30-13:40 ◆主旨説明:許衛東(大阪外国語大学助教授)
13:40-14:40 ◆報告1:高原明生(東京大学教授)「成長か均衡か-中華人民共和国の経済政策論争と中央・地方関係-」
ディスカッサント:許衛東(大阪外国語大学助教授)
14:40-15:00 コーヒーブレーク
15:00-16:00 ◆報告2:毛利和子(早稲田大学教授)「当代中国外交研究のための覚え書」
ディスカッサント: 西村成雄(大阪外国語大学教授)
16:00-17:00 ◆報告3:山田辰雄(放送大学教授)「歴史のなかの中華人民共和国」
ディスカッサント: 田中仁(大阪外国語大学教授)
17:00-17:40 ◆自由討論
17:40-17:50 ◆総括:西村成雄(大阪外国語大学教授)
  • 主催:大阪外国語大学中国文化フォーラム(特別研究Ⅱプロジェクト現代「中国」の社会変容と東アジアの新環境)・大阪大学グローバルヒストリー研究会(科研プロジェクト)
  • ◆問い合わせ先:許衛東 研究室(xuwd@osaka-gaidai.ac.jp)/秋田茂研究室(akita@let.osaka-u.ac.jp)
  • ◆本シンポジウムについての詳細はこちらをご覧ください。各報告のプレペーパーを事前に上記のWebページで公開する予定です。
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